工事風景 4 "斫り(はつり)"

こんばんは、制作部の斉藤です。
雨季になり、暑くジメッとした空気が続いていますね。工事中の職人達からは汗が止め処なく滴り落ちて本当に滝のようです…!
それでも夜は涼しく、風が気持ち良い!

7/1(月)より横浜市、戸部の施工現場に来ています。私は7/1から7/3まで、大工の親方と壁、床の斫り(はつり)をしていました
斫り(はつり)とは、工事現場などでコンクリート製品を削る、切る、壊す、穴を開ける、などの作業全般のことを指します。

写真は既存の壁や布基礎がそのままの状態(上before)と斫り後の状態(下after)です。
物も移動し、地均し(じならし)もきちんと済ませ、中は0の状態に。
これから少しずつ、形になっていきます!

ところで、現場でもよく聞きますが
人は力をいれる時「どっこいしょ」と声を出して踏ん張りますね。

どっこいしょの語源は諸説ありますが、
霊山に登るときに唱える「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」という掛け声から来ている説があります。

北斎の作品にも多く残された富士。かつて江戸では富士信仰が盛んでした。
霊山としての富士山へ、人々は白い衣を着て八角の杖をついては「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」と唱えながら登りました。
六根とは、人間に備わった6つの感覚"視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚・意識"のことで、
それらが汚れなく清らかでありますようにと祈りながら登った、という事になります。

この「六根清浄」を何度も繰り返す音がいつのまにか「どっこいしょ」と聞こえたという…小話です!
汚れなく清らかでありますように。無意識のうち、現場内でもその祈りが繰り返されているのかも。きっと良い空間になりますね!
※富士写真:Fujigoko.TV、富士市

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