こんにちは。長野の東條です。
山翠舎では先月から寺子屋山翠舎を長野と東京にて開催しています。
なに? 寺子屋?、どういう事?とハテナマークが頭の中を駆け巡っている方も多いかと思いますので、簡単に主旨を説明します。
山翠舎もここ数年は毎年新規社員が入社するようになり、若手が多数を占めるようになりました。パワーと情熱溢れる社員たち!頼もしいです。
でもしかし、若手に足りないのがノウハウや技術面です。勢いだけでは失敗も多くこれでは会社的にも良くないなっていう事になってきました。
一方で先輩社員や長年協力して頂いている職人さんとの技術面の交流、話し合うといった事が日常の仕事に流されてできずにいました。
昔と違い、やり方を盗んで修行するというスタイルが馴染まない事もあり、
先輩から後輩へ様々なノウハウや技術を学ぶ時間を定期的に作ろう! という事になり、
毎週火曜の夜1時間は長野本社と東京支社に別れて若手が知りたいことを中心に先輩が教える事となりました。
今回は長野本社での寺子屋山翠舎の様子をお伝えします。
長野本社の工場のスタッフです。写真左の先輩社員から若手社員へのレクチャーが始まります。
という事で始まりました!今回は大工道具の必需品 鉋(カンナ)の使い方です。
えっ!今更?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、今や木工加工場では機械化が進んでおり、わざわざ木材を手作業で削るなんて事はしないのです。全て自動です。
会社にもカンナやノミを始めとする大工道具が沢山あるのですがまともに使う機会は少ないのが現状です。
だから、敢えて、基本となる道具の正しい使い方が知りたい!という若手社員の要望から今回のテーマとなりました。
まずは先輩社員がお手本を見せています。
荒削りの様子です。
鉋は、削りの段階によって3つに分かれており、荒削り、中仕上げ、仕上げ と呼んでいます。それぞれの段階で鉋があるので最低3つの鉋が必要となります。
今回はいたの中央部が盛り上がっているので、まずはその中央部中心に削っていく作業を進めていきます。
そして、時々板をあてて平行になったかどうかのチェック。
これが、微妙に決まらない。。。
鉋で削って板を当ててチェック。
うーん、この辺まだまだだなあ、もう一回。
といった工程を何回も。結構重労働です。自動の機械目の前にあるのにこれならあっという間なのにと思ってしまいます。
選手交代して、鉋の感触を確かめます。
節のあたりは削りずらい。
刃を出しすぎた。
持ち方これでいいのかな?
色々な声が飛び交います。
でも、姿勢良くて力の加減が良いと、鉋から出てくる鉋屑が美しくて気持ちいいのです!
なんども削っていたいくらい。
気持ちいいゾーンに入っちゃったって感があります。みんなの目が違います。イキイキ。
こうして両面美しく仕上げた板材は若手社員のまな板にしたいとのことで持ち帰りました。
瞬く間に終わった勉強会。なかなかいいものです!
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