古木ジーンズプロジェクト

先日、バッファローボブス代表 田中社長と広島県福山市のミヤモト繊維会社代表 尾上社長とジーンズの打ち合わせを行ってきました。

そもそも山翠舎がジーンズに取り組むキッカケになったのは、1枚の新聞記事でした。
ISETANに古着専門のジーンズショップが登場したという記事です。そのショップにはジーンズソムリエなる店員がおり、熟知した知識をもとに接客し購入できる、いわばヴィンテージジーンズショップです。
古くなった物の経年変化を楽しむという、古木と似た感性のシンパシーを感じた我が社は山翠舎オリジナルジーンズを作ろうと決意。

その名も古木ジーンズプロジェクト。


しかし、1890年代にLevis社がロットナンバー501を完成させてからというもの、作業着として、はたまたファッションとして常にブームであるジーンズに、全くの無知である山翠舎が手を出すにはまず勉強が必要。
そこでジーンズの知識を得る為に、山翠舎とは長い付き合いになるオクトパスアーミーから独立し、一代でバッファローボブスという確固たる会社を立ち上げた代表 田中社長に協力を仰ぎました。
田中社長は快く引き受けてくださり、Levis 501と同じディテールのサンプルジーンズを山翠舎に送って頂きました。
このサンプルをもとに山翠舎オリジナルの古木ジーンズプロジェクトは始まります。
果てしなく長く、奥の深い旅になります。

古木ジーンズのファーストモデルの打ち合わせの為、バッファローボブス本社にお伺いさせていただきました。
田中社長のお気遣いで、広島県は福島市に所在を置くミヤモト繊維会社の代表取締役社長の尾上社長も同席してくださいました。
両社長、貴重な時間を山翠舎に使ってくださり本当にありがとうございました!

ファーストモデルはやはり、levis501xxの形をもとに製作してまいります。
生地はオールドデニム生地に決定しました。
リキシャを機械に頼らず人力で行う事により生地の表面がのっぺりせず、触り心地にランダム感(ネップ感)がでて、色落ちした際に味わい深い印象になります。
縫製糸は綿コア。ナイロンの糸の周りに綿糸を巻き付けた物。引っ張られる力に非常に強くタフな為、綿コア糸自体の色落ちも長く楽しめます。
パッチ部分はヌメ革を採用。ひと目で本革と分かる風合いや、上質感、なめらかな肌触りが特徴的。山翠舎ロゴは現在作成中。
ボタンと赤タグ(バックポケット横のレーヨン素材の布、ピスネーム)はバッファローボブス使用に。
バッファローボブス本社にて打ち合わせの際に見せて頂いた、バッファロー柄のオールドコインをくり抜いたボタンに一目惚れ。
ダブルネームの意味も込めて使わせて頂く事になりました。

現在、試作品を広島県のミヤモト繊維会社にて尾上さん監修のもと作成中です。
一反から20着前後作れるとのことなので、シルエットの細め、太めで一反づつ発注予定。サンプルが手元に届くのは秋口になるとの事です。
実際にジーンズが出来るまでの工程も見てみたいので、1度お伺い出来ればとも思っています。

山翠舎のブログ

山翠舎の舞台裏ブログです。古木を使ったお店づくりのお話や、開店までのドキュメント、会社内のさまざまな動きなどを綴っています。

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