フースタ繁盛ゼミ2月度レポート 前編 ーギョウザマニア 天野裕人氏ー

こんにちは!

デザイン営業部の酒井です。


先日2月6日に開催された、

毎月今話題の注目点の、豪華飲食店経営者を講師に呼び

開講されるフースタ繁盛ゼミ。

2月度は、ギョウザで話題の繁盛店を講師に迎えての開催となりました。

今回もフードスタジアムの大山氏と佐藤氏の開始の挨拶を皮切りに、熱いセミナーが展開されました!

今回のブログでは、気になる講座内容の一部をお伝えします。




●第一部「基調講演」ギョウザマニア オーナー 天野裕人氏


ギョウザマニア 天野裕人氏

埼玉県羽生市出身、36歳。

日本体育大学 卒業後、株式会社APカンパニー入社。

店長、スーパーバイザー、エリアマネージャーを経て営業本部長に就任。

「塚田農場」のブランドづくり、新店立ち上げ、不振店立直しなど、約80店舗に関わる。

2014年に執行役員に就任。このころから「塚田農場」の売れ上げが低下。立て直せず、1年で執行役員退任。ハワイ、シンガポール、中国3カ国の海外勤務を提案され、中国を学ぶ。

2016年3月に中国北京へ。北京1号店の月商700万を2200万にする。2016年12月にAPカンパニーを退職。

2017年4月、「ギョーザマニア」西荻窪店をオープン。17年9月、「ギョーザマニア」品川はなれ店をオープン。


ダーツバーでバイトをしていた天野氏は、働いていた店のオーナーから新規事業の話しを聞いて、入社することに決めた。

当時地鶏の店も2店舗持っていたオーナーの、「養鶏所をやる!!」とバイトにも夢を語る、そんな姿勢に惹かれて入社を決めた。その会社がAPカンパニーである。

天野氏は、役員退任後の塚田農場中国出店に関わったことが、今の「ギョウザマニア」の土台であることを語た。

日本にいるときに持っていた中国人へのイメージは、「日本人は中国人から嫌われているのではないか」ということ。

しかし、実際天野氏が体感した中では、日本人は6-7割の中国人の方々から好かれているという実態だった。

日本のある無印良品の商品には日本のタグもそのままついていて、タグの裏に貼ってある値札の金額はなんと日本の4倍。

ユニクロのヒートテックだって日本で購入するよりも1.5倍ほどの価格で売られていた。それでも日本製の商品は質がいい、安心、安全というイメージがあり、日本や日本人に、好印象を持ってくれていることを感じたという。

塚田農場の中国出店時、当初は日本と同じ味で料理を提供。

すると、坪3万の立地で席数140席の店にも関わらず、月商は300万から350万程度。

これまでの人気商品も、中国では受けない物も多かった。

まず、中国には日本と違って「地鶏を生で食べる」という文化がない。

他にも、日本で人気の炊き餃子。

それを中国で出したときに目の前でお客様が激怒したという。

「スープが濃すぎるし、ギョウザが小さくて少ないのに高い!!」お客様に本気で怒られた。

食事をする店ではほとんどお酒を飲まず、水を頼む人が多い。

お酒を飲みたい人はその後バーなどに場所を移してお酒を楽しむのだ。

そんなスタートから工夫をし、4ヶ月ほどで月商2200万まで立て直しをした。

売上を上げる要因になった1つ目は、ラーメンを取り入れたこと。

2つ目は、口コミサイトに注力したこと。

日本の飲食店の書き込みサイト以上に口コミが次々ととうこうされて、注目度も高いことを活用した。3つ目として、「日本人の従業員がいる」こと。

日本人従業員がいることが、ブランドになる。

笑顔で目を見て挨拶をする、スプーンを落としたお客様がいたら呼ばれなくともすぐに新しい替えを持っていく、など、

日本の飲食店で当たり前のように見られる光景も、とても好感触に捉えられたそうだ。




中国で得た学びは、「自分の絶対は、絶対じゃない。」そう語る天野氏。

中国の飲食店では、店によってはイートグッドも無視されがち。

大人気のザリガニと帰る料理の店がしばらく休業になっていたので気になっていたら、休業理由は調味料にマリファナの一種が使われていたことが発覚したからだったという。

その他にも、ぬるいビールのほうが健康に良いという常識のもと日本のように冷たいビールを飲まないことなども挙げられる。

ギョウザのきっかけは、「中国のギョウザはどこで食べても美味しい」という実体験から。ツーオーダーで作る出来たての美味しい餃子を提供。

これを日本でもやりたい!という思いから始まった。

ギョウザマニアのベンチマーク点は、1人前25個の餃子と、瓶ビールと、無料のおつまみで250円の屋台。

ここに天野氏自ら毎日通い、皮の作り方も教えてもらえた。

今の店を開業するにあたり重視したことは、提供する食べ物が美味しいこと前提の「ケチケチ大作戦」!

皮から手作りすることで材料費を抑え、毎週味を変えて進化し続ける。

アメリカの牛を仕入れ、低音料理など手をかけて美味しさを引き出す。

また、飲食店では頭を悩ませる課題にもなる求人についての必殺技を会場の受講者に伝授した。それは、「レスポンスを迅速にする」こと。

求人の応募が来たら、定型文をベースにすぐ返信。

面接希望日の一番早い枠を抑えて、感覚が合えば即採用をする。

これにより、ドタキャンのリスクを減らすのだ。

例えば、アルバイトの応募が土日や平日の22:00に来ても、他の会社は基本返信は次の営業日。その時間こそが狙い目だ。

即採用をすることで、検討している間に他の仕事先で採用されて、あとから採用通知をした自社は断られるといったドタキャンを排除することもできたのだ。

内装費は居抜き物件を活用し、300〜400万で抑えた。

地方の工務店に頼むことで、多少工期の遅れや荒があったとしても、うまく付き合う。

厨房は、テンポスやヤフオクを駆使して天野資自ら調達。

壊れたら買い直すと割り切る。

今後の展開として、社内独立を応援して経営者件店長という、意識やモチベーションの高い人員を各店に置くことで売上を落とさず運営していきたいというビジョンもある。

また、単一業態はブラッシュアップがしやすく、店員にもお客様にもわかりやすい。

これまでの経験から急な出店は人が育ちにくいため避けて、長く感動してくれる地方エリアも視野に入れていきたい。

そんな展望も語った天野氏であった。


次回は基調講演第二部、

ダンダダン酒場を運営する株式会社NATTY SWANKY 代表取締役 井石裕二氏&取締役副社長 田中竜也氏の講演内容をご紹介します。

引き続きお楽しみに!


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